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女性特有 乳がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんの症状
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140429-00000005-pseven-life
女性セブン 2014年5月8・15日号
女性特有のがん発症が低年齢化、増加している。とくに子宮頸がんは20〜30代に急増しており、乳がんに次いで発症率第2位となっている。また、更年期にさしかかり、がんを発症しやすい体の変容期を迎えながら、婦人科検診受診率がもっとも低いのが40〜50代女性だ。
女性がかかる特有のがんは4種類ある。
ひとつは乳がん。30代から増加し40代後半〜50代前半がピーク。死亡率は1/3以下で比較的生存率が高い。
乳がんの約9割は乳管から発生。女性ホルモンのひとつ、エストロゲンが乳がんの発生や増殖に大きくかかわっていると考えられる。エストロゲンは排卵日の直前に多く分泌され、妊娠授乳中は分泌されない。そのため、初潮が早い、閉経年齢が遅い、出産していないなどの理由が乳がんリスクとしてあげられる。
症状としては、乳房にしこりができる。乳房表面の皮膚がくぼんだり、赤く腫れる、あるいは痛みや熱をともなう場合や、乳頭からの出血も。乳腺症などの症状とも重なるので、異変を感じたら乳腺専門医に受診を。
子宮頸がんは20代後半〜30代後半で増加。近年、罹患年齢の若年化が問題になっている。
子宮の入口「子宮頸部」と呼ばれる部分に発生するがん。そのほとんどは性交渉で感染するといわれるヒトパピローマウイルス(HPV)が原因とされる。感染しても免疫システムで排除されるが、感染が続くと子宮頸がんに進行すると考えられている。
初期段階では、自覚症状がないのがほとんどで異常に気づきにくい。がんが進行すると、月経時以外や性行時の出血、生理不順、ふだんとは異なるおりもの、下腹部や腰の痛みなどがある。定期検診が早期発見のカギ。
子宮体がんは40代後半から増え、50〜60代でピークに。
子宮体がん(子宮内膜がん)の発生には、エストロゲンによる子宮内膜への過剰な刺激が関与する。排卵障害などで子宮内膜がプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用を受けずにエストロゲンに刺激され続けて過剰に増殖すると、がん発生のリスクも増大する。
症状は、月経とは無関係の出血、おりもの、排尿痛、性行時痛、骨盤付近の痛みなど。長期の出血や、不正出血がある場合はすぐ専門医に受診を。閉経前でも、生理不順や乳がん、大腸がん経験者の場合は特に要注意。
最後に卵巣がん。40代から増加し、50代前半でピークに。死亡率は50代から増えて高齢になるほど高くなる。
卵巣は子宮の左右にあり、成熟した卵子を放出する。ここに発生する悪性腫瘍が卵巣がん。また発生する組織により、上皮性(卵巣を覆う細胞層)、胚細胞性(卵子のもとになる細胞)、性索間質性(ホルモンを生み出す細胞と周辺組織)の3つの腫瘍に大別。
症状としてはお腹に張りがある、下腹部にしこりを感じる、膀胱が圧迫されて起こる頻尿など。お腹が大きくなったり、腹水が溜まってから気づくことも多く、自覚症状が出にくい。時には、腫瘍の破裂や腫瘍がねじれを起こす茎捻転で突然、腹部激痛を起こすことも。
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